絵本紹介

行動する「勇気」を持って

小さな成功体験を積み重ねて

新年、おめでとうございます。今年もみなさまにとって素晴らしい一年でありますように心から祈念しています。

新年は親子で、一年の目標を設定する方が多くいらっしゃると思います。新しいことにチャレンジする時、「行動する勇気」がちょっと必要かもしれません。少しでも勇気がなくなると、やらない理由が顔を出したりしませんか?

「まだ、時間がない」「どうせ無理」「まだ、準備ができていない」「もっと、勉強してから」等々。しかし、裏を返せば「失敗してしまうことが怖い、恥ずかしい」「自信がない…」と思っているからかもしれません。

「行動しない」=「失敗が怖い」=「失敗する自信がある」だとすると、

逆に「行動する勇気」=「成功すると信じている!」かもしれませんね。

もし、お子さんに「行動する勇気」を持ってほしいなら、小さな成功体験を積み重ねることも大切です。

今回のお勧めの絵本は、

「勇気 COURAGE」です。

英訳は日野原重明さん、105歳の現役お医者さま&絵本作家です。日野原さんは、現在も海外や日本で1時間以上立っての講演をされるなど、精力的に活動をなさっているパワフルな方です。

この絵本には、「誰でも通る道の小さな勇気」から「大きなチャレンジの勇気」、「告白する勇気」、「さよならを言う勇気」、「励まし合う勇気」といろいろな勇気が出てきます。

親が先回りして、子どもに経験をさせる機会を奪ってはいけないと思うと同時に、冒険心と、物事を選択して決断する勇気こそが、子どもを成長させることだと気付かせてくれる絵本です。

失敗から本当の学びがある

次に紹介する絵本は

「しっぱいにかんぱい!」です。

リレーのアンカーで失敗してしまってチームが失格になり、落ち込む主人公の女の子。そんな時、おじいちゃんは親戚を集めて、これまで失敗してきたことをみんなで語り始めます。

それを聞いて安心し、前に進める女の子。大人が失敗してきたことを正直に話すことで、子どもは失敗することを恐れず、受け入れて前に進んで行けることを実感する絵本です。

私たち大人は失敗から学べることがたくさんあることを知っているにもかかわらず、つい子どもには失敗させたくないと、学ぶ経験を奪ってしまうことがあるかもしれません。

親の本当の役目は「子どもを自立した人に育てること」なのだと思います。

子どもの自立を願うのであれば、親がレールを用意するのではなく、子どもにたくさんの失敗をさせることも重要なことだと感じました。2017年は失敗も安心して見守り、大きく成長してほしいものですね。

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