ご質問:「学力が伸びる子と伸び悩む子の違い」

山野さんのおっしゃっていた「学力が伸びる子と伸び悩む子の違い」というのが国語力で、3〜4年生までにその国語力・見えない学力が開いてしまっていて、その力は小さい頃の絵本によって培われる、ということでしょうか?

絵本によって育つ能力について関心を持って頂き、ありがとうございます。
おっしゃるように、すべての教科のベースになっているのは、国語力です。
絵本で語彙が増えること、作者や登場人物に共感することにより、行間を読み取る力もつきます。
大切な基礎力が絵本を読んでもらっている間に自然に育まれているのです。

さらに、絵本で育つ能力はそれだけではありません。イメージ力が育つことで、文系教科だけでなく、数学などの理系の教科でも解法をイメージできるようになります。
また、絵本を読んでもらっている間、子どもは集中しています。何冊も読むようになるとさらに集中する時間も増えてきます。

生まれてから毎日絵本を読んできたお子さんとそうでないお子さんとは、積み上げてきたものが質、量ともに違います。お勉強という形式が始まる前に外には見えない力がついていると、大きくなった時に短い勉強時間でも結果が出ます。

右脳が活性化している幼少期に、どんな環境を与えるかがその後の人生の青写真を創ると言っても過言ではないかもしれません。学力だけでなく、心も育む絵本をお薦めしたいと思います。