【みんなって、本当にみんな??】

子どもにゲームをせがまれるとき
「みんな、持ってるから買って~!」

携帯電話が欲しい
「だってクラスのみんなが持ってるから!」

「みんなって、何人なの?」
と聞くと、たいていは5~6人だったり(笑)

みんなをひとくくりにしてしまうと、物事の本質が見えてこなくなる、
今日の節分がテーマの、考えさせられる絵本を紹介します!

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「おにたのぼうし」
おにたは気のいい子供の鬼

ある家の物置小屋に住みついていました。
節分の日、物置小屋にも豆をまかれ、寒い雪の夜慌てて飛び出ます。

次にたどり着いたのは、病気のお母さんの2人暮らしの女の子の家。

その子はお母さんが病気なのでずっと
何も食べていません。
可愛そうに思った、おにたが温かい豆ご飯を用意し人間の男の子に変装して、その女の子に届けます。

女の子は凄く喜び、男の子に感謝するのですが、

しかし、女の子は「鬼が来てお母さんの病気が悪くならないように」と豆まきを始めました。

おにたは、悲しみながら、またこの家を去っていきます。

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「人間っておかしいな。
鬼はみんな悪いって決めてるんだから。

鬼にもいろいろあるのにな。
人間にもいろいろあるみたいに」

おにたのセリフは、物事を一方からではなくて、
多角的な方面から見る事で、思い込みを外してくれます。
思い込みが外れた時に第三の新しい道が開けたり、悩みは、実は問題ではなかった事に気づいたりします。
大好きな いわさきちひろさんの絵も深みがあり、絵本は芸術作品だと実感する絵本です。
小学校の国語の本にも採用されているのですが、
国語の教科書に出てくる前に絵本で先読みすることで物語りをもっと身近に感じたり、深く感じる思考が身に付きます。
ぜひ、小学校のお子さんをお持ちの方は、国語の教科書に目を通して、絵本で先取りされてみてくださいね♪