「はやくはやくっていわないで」

「はやく、はやくー!!」 忙しい日常でお母さんは、 お子さんへよく使ってしまう 言葉かもしれません。

私も、思い当たることがたくさんありました・・・。

「はやく、はやく」は、誰のために言ってるの?

私は、自分の仕事の時間に間に合わすために、 「早く~」を子どもに連呼していたんです。

子どもは、大人と同じように準備なんて出来ないし、 子どもには、急ぐ理由なんてないですものね。

私の迫った時間のために、 「準備を早くしてくれてありがとう!」した。

それとも、「はやく、はやく」は子供の為にいってるの? 同じ年齢の子たちと、同じ事が出来るようになるため?同じ年齢の子たちはみんな、同じ身長、お顔? 違いますね。

我が子は、たった一人、大切な存在!

みんなにできて、我が子に出来ないことがあっても、 それも含めて たった一人の大切な我が子。

みんな、ひとり、ひとり違う、 だから、 「ゆっくりどうぞ♪」 お母さんは、いつも、いつまでも まっているよ。

ありのままの子どもに寄り添ってあげたい。 お子さんにとっても、 お母さんにとっても、 大切なメッセージがやさしく伝わってくる絵本です。

「はやくはやくっていわないで」

作・益田ミリ 絵・平沢一平 ミジマ社