子どもの自己肯定感育む

なぜ眠る前の読み聞かせはいいの?

今回は、親子でうれしい気持ちを感じ、幸せに向かって目的を達成するのに効果的な絵本と読み方を紹介いたします。かわいいイラストと親子の触れ合いに温かい気持ちになる

「うまれてきてくれてありがとう」です。

ぜひ、夜眠る前のベッドタイムで読んであげてほしいと思います。

子どもの半睡状態の脳に語りかける言葉は、すごく暗示力があると言われています。夜眠る前のリラックス状態の副交感神経は、「目的を達成するため」アンテナを立てて、さまざまな手だてを探してくれています。その半睡状態の意識に語りかけるのは、もちろん「いい言葉」です。

では、どんな言葉が子どもにとって一番良い効果があると思いますか? それは、お母さんの優しい声で伝える「うまれてきてくれてありがとう」です。

その言葉を何度も繰り返す絵本は、お子さんが寝ている間に安心感と幸福感が増幅されて、自己肯定感を育みます。

自己肯定感とは「自分は生きる価値がある、愛されていて、誰かに必要とされている」と自分を認める前向きな感情です。自己肯定感があれば、どんなことにも挑戦していく強い心を持つことができます。それがやがて、大きな夢を達成できる力となります。

絵本の効果はママに一番ある?!

そうは言っても、「早く宿題しなさい!」「いつまでゲームしてるの!」「早く眠りなさーい!」と、眠る直前までガミガミと怒ってしまって、子どもの寝顔を見ながら「ごめんね」とつぶやき反省する…。子育て中のお母さんならそんな経験のある人は多いかもしれません。

感情と言葉はリンクします。頭では分かっていても、イライラしている感情の時には、子どもに対して優しい言葉は出てきませんよね。そんな時こそ、親の気持ちを落ち着かせてくれるのが絵本の効果だと思っています。絵本の力を借りて、優しい言葉、肯定的な言葉、感謝の言葉をお子さんへ伝えることができます。

実は子どもに読み聞かせをしている時でも、一番その言葉を聞いているのは、読んでいるお母さん自身なんです

言葉と体と心はつながっているので、自分の言葉が変われば、やがて下がっていた口角が上がって穏やかな表情になり、イライラも落ち着いていきます。

子どもは親の気持ちにとても敏感です。そして、親の発した言葉通りの子に育ちます。無意識に働きかけるたった数分のベッドタイムの絵本の読み聞かせは、親子でうれしい気持ちを感じ、幸せに向かって目的を達成できる魔法の時間と言えるかもしれませんね。