お掃除・片付けが身に付く
先月(第1545号、8月14日発行)は、子どもとお片付けを始めるための導入絵本をご紹介しました。
たくさんの感想を読むと、お片付けやお掃除は必要だと分かっているし、きれいになると気持ちいいと分かっていても、
「なんだか気が進まない」「面倒くさい」「効率的な掃除や片付け方法が分からない」などのお悩みがあるようです。
これまで、なんとなく自己流でお掃除や片付けをしてきた場合は、子どもにもお掃除の方法をうまく教えてあげるのは難しいですよね。片付けができない自分や家族を責めるのではなく、まずは掃除の正しいやり方やお片付けのルールを学んでみるといいかもしれません。
今回ご紹介する絵本は、生活哲学者で『「捨てる!」技術』の著者、辰巳渚さんの
「おてつだいの絵本」です。
2歳くらいのお子さんからでもお掃除や片付けがちゃんと身に付くように、イラストで丁寧に詳しく説明されています。
「片付け系の本は何冊か持っているけど、最後まで読まなかった」「具体的な実践方法が分かりにくい」などの経験がある大人にもお薦めの絵本です。
実は、私自身もこの絵本で「そうか!」「なるほど!」といくつも新しい発見があり、効率的なお掃除方法を学ぶ事ができました。一番大切な「なぜお掃除するのか?」を子どもにも分かりやすく、優しく表現されているところは、さすがです。
小さい子はお母さんやお父さんのお手伝いが大好きです。
「親の役にたった!」「褒められた!」という小さな成功体験が、自立の心を育みます。
「家庭は小さな社会」と言われる事がありますが、リビングにおもちゃが散らかっていると家族に迷惑だという単純な気付きが、社会へ出た時の公共の場での振る舞いにつながっていくと思います。
私もあと数年で自立する息子たちを持つ親として、改めて掃除や片付けの基本を学べた絵本です。息子たちが一人暮らしをする日が来たら、この絵本をプレゼントしようと決めています。